ノイズ侍斬られて候
右端の女子「きゃーなにあいつーキモーイ」
私は憤慨しておった。
それは、もう、激烈に、怒っておったのです。
何をそんなに怒っているのだい、と聞かれればへらへらと曖昧に笑うしかないのですが、
とにかく、怒っていたのですよ、それはもう、阿修羅の如く。セガールの如く。
私の怒りは三千大千世界を覆いつくし、果ては地獄の使者をも呼び寄せる。
右にピカチュウ金剛!
(ピカチュウがゲームボーイを弄っているとはなんたる皮肉か)
左にモトム金剛!
(出番の直前まで女の子を口説いていた)
彼らの不協和音が場を制圧し、周囲は地獄と化した。
時は満ちた!いざ行かん!
我を崇めよ!
我を讃えよ!
畜生共の神が降臨する!
「あああああああああああああああああああああ!!!!!」
「ふぃじゅくぎゃぎやあがあばべらずぅぅがぁぁ!!!!!」
「みぎぎぃぃぃいいいやあああああああああああ!!!!!」
「はぁーーっ!はぁーーっ!ひぃぃやぁぁぁぁぁ!!!!!」
・・・・・・・・・・・
神は何を言っているのかわからなかった。
いや、自分だけど。
私は神であっても畜生共の神であるので、私を崇める者の末路は当然畜生道である。
そして、私は生贄を所望する!
今宵の生贄は・・・・!
・・・・・・・・・・・
CanCam4月号
特集:春のファッション大革命
生贄のエビちゃんとちゅーする神
がああああ!ブッ殺す!
堕ちろ!畜生道へ堕ちろ!
この後神は自身の御手をもかっ裂いてしまい、大層痛がっていたそうな。
・・・・・・・・・・・
「告知でーす今度ライブしまーす♪」
しーん
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